廃人のような体を鞭打って、母親に卒業だけはしてくれと懇願された。

汗水垂らして貯めたお金で大学行かせたんだと泣き疲れて、ようやく我に返り、引きこもり生活から脱却した。

結愛は細々となった体で3ヶ月ぶりの大学の講義室に入ると、後ろから声をかけられた。


聞き覚えのある声だった。