「?」

碧央はとぼけた顔をして立ち止まる。

「どうして、女の人に困ってないのに、マッチングアプリ何か使ったの?」

 結愛の顔を見ずに外を見て話し出す。

「俺にだって人を選ぶ権利あるだろ」

碧央は、そう吐き捨てて行ってしまった。
女性たちに囲まれる碧央の心境が、ぼっち生活が長い結愛には理解不能だ。