離れていた時間が長かったせいか、
自然と近くにいるのが新鮮だった。
無意識に碧央の寝癖に手が伸びた。

パシッと腕を掴まれる。

「今、授業中でしょ」

急に真剣な目で見られた。
いつも寝てる碧央に言われたくない。
結愛は頬を膨らませた。
そんなやり取りでも本当は嬉しい。
未だ気づいていない結愛の想いだ。