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「お待たせー!」

「愛花おはよ」


次の土曜日。

駅前で待っていると現れた彼女に、あたしは小さく手を振った。

学校も休みだしみんな予定もないってことで、早速この日を勉強会の日に決めたのだ。


「あれ? 雪平くんは?」

「用事あるから先行っててって」


朝それを済ませてから直接向かうって言ってたっけ。


「ふぅん。……でもさ。こうやって勉強会に誘うとか、雪平くん、あんな爽やか好青年ですーって顔して、意外と積極的よねぇ」

「……っ」