「啓吾、璃子ちゃん、早いね」

「おはよ雪平くん」

「おっす」


セーフ。

危なかった、危なかった。

群衆が雪平くん登場を知らせてくれたおかげで、なんとかなっ──。


「……ん? どうしたの璃子ちゃん。額なんか拭って」

「えっ!?」


てなかったーーーー!

あたしとしたことが、つい安堵が身体に……!