こうしてお昼休みになると、雪平くんは決まってあたしに声をかけ、眩しい笑顔を振り撒いてくれる。

その度に向けられる視線までがセットで、今やお昼休み恒例の光景となっているんだ。


それだけじゃない。

休み時間や移動教室の時だって、ふらっとやってきては絡んでくるのがしょっちゅう。

……だけど未だに、なんでこんなにも懐かれているのかは謎ばかりなのよね。


まあただ一つ、なにか特別と言えることといえば。


たまたま入学前に会ったことがある、ということくらいで……。


「やっぱり私、おじゃまじゃない?」

「……なぜ?」


考えを巡らせていた最中。

あたしを上目遣いで見上げこっそりと言ってきた愛花に、首を捻った。