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それから軽くご飯を食べ、2回目の持ち場に戻ったあたしと雪平くん。

戻って早々、愛花の質問攻めにあったのは言わずもがなで。

一応協力してくれた彼女には言っておかなきゃねと、こっそりさっき出来たばかりの〝秘密〟を伝えておいた。


こうして、あたしの初めての文化祭は波乱の中終わりを告げた。

初めての文化祭。

それがまさか大切な記念日になるなんて、未だに実感がないけれど。


……これからよろしくね、雪平くん。

あたしの心はこれから始まる新しい日々に、期待でいっぱいになっていた。


それと同時に。

あたしが、雪平くんの笑顔を守る!

そんな、密かな目標が生まれたのだった。



……あ、ちなみに。これは2回目のシフトに戻る前に雪平くんに聞いた話だけど。

1回目のシフトの時、愛花が雪平くんに耳打ちしてたでしょ?

なーんか怪しいとは思ってたけどあれね!


『璃子が執事姿の雪平くんに見惚れてたよ〜』

なんて、そう言ってたみたい。


本人に言うなんて信じられないよね?