……ん? あれ。 あたしさっき……。 「「……ん?」」 んんん?! 「えっとぉ……」 洩れてた? 洩れてたよね、絶対! だって思いきり目ぇあったもん!! 「……えっと猫! 猫の話!」 混乱の最中咄嗟に思い浮かんだそれ。 きょとんとする雪平くんに、あたしは隙も与えず畳み掛ける。 「今朝登校中に見てかわいいなって思ってそれで……」 苦しい? や、でも──。