「あれ?」 ま、たまには一人もいいか〜なんて考えていた時、とある机の上に乗っていた物の存在に視線を奪われた。 「なんだろ⋯⋯」 とある机とは、雪平くんの席で。 その上にぽつんと残された紙袋の空いた口を覗いてみると、中にいた白いタオルと目が合った。 これ、ないと雪平くん部活で困っちゃうよね? 早く届けないと──。 そう思って歩き出した直後、不意に足がピタリと止まった。