家から15分ほど歩いたところで学校についた。 


「あっ、凛だ。はよ」


 後ろから眠そうな声が聞こえてきた。幼馴染かつお兄ちゃん的存在の神楽 櫂斗だ。

 今日も遅刻寸前だったみたいで、汗だらけ。もっと早く起きればいいのに…

 事情があって昔から一緒に住んでいる。だから、恋愛感情もないしもう本当の家族みたいな感じだ。

 なにげに容姿が整っていて、サッカーがめちゃくちゃ上手い。

 私より2歳年上だから今年で中学3年生。でも、学校では一緒に住んでることは内緒って二人で決めたんだ。

 学校ではただの幼馴染として接する。
 

 「おはよっ。かいちゃん」