「俺さ、幼馴染に灯ってやつがいてさ」

いや、それ私。

「そいつめっちゃかわいいんだよ」

「へ、」

「そ、そうなんだ」

ぶっきらぼうに返事をする。

なんのジョークなの?

「俺そいつのこと好きなんだよ」

「なぁ、聞いてる?灯?」

「う、うん、聞いてる」

顔に熱が集まる。

目尻が暖かくなって、鼻がツーンとしてくる。

最終プログラムが流れだす。

「聞いてる、けど、信じられなくて」

今にも泣きそうな思ったよりも情けない声が出た。