会場


始まる前に出店があるからそこで何か買って食べることになった。

お腹空いてきちゃったし、色々食べたいな。

「ケバブ屋さん行きたい!」

そう言って出店を指差す。

可愛くない子って思われたかな。

でも空腹には勝てないのだよ。

「ケバブか、いいね!」

そうしてケバブを買って、席に座る。

「ん、美味しい」

手が汚れちゃった。

確かもらったティッシュがあるはず。

私が手を伸ばすと___。

「ん、」

涼平がティッシュを渡してくれた。

「ありあお、」

口の中にケバブがまだあるので、呂律の回らない感謝をしておいた。