当日4時


インターホンの音が鳴る。

涼平だ。

ドアを開ける。

「灯、行こっか」

涼平は甚平で来てくれた。

似合ってるな。

「うん、行こう」

「なぁ灯、その浴衣も髪型も似合ってる」

「あ、」

先に言われちゃった。

「ありがとう」

「馬子にも衣装って感じかな、あはは」

「その、涼平も甚平似合ってるよ」

「ありがと!」

涼平、心なしか顔赤いな、気のせいかな。

気のせいじゃないといいな。