「ごめん、、私も2人で行きたいと思ってたの」

今度は、思っていたより情けない声が出た。

「そうか、よかった」

涼平が笑ってそう言うものだから、私の口角も上がってしまう。

「じゃあ、日曜の4時に家に行くから!」

「分かった」

夢かもしれない。

だけど、それでもいい。

大好きで恋焦がれている人と一緒に花火大会に行けるのだから。

今日も部活がある日だ。

花織にしっかり伝えよう。

部活での合奏も、力がうまく入らず弱々しい音を指摘されてしまった。

そんな上の空のまま部活が終わった。

そしてまた、花織とファミレスへ行った。