ビートローリングスとクイーン・クリムゾンの合奏が5曲続いたあと、コンサート最後の曲が始まった。
『サンライズ』
 ピアノとギターだけをバックに、明日への希望を込めた麗華と令の歌が響き渡った。
 そこに、ビフォー&アフター、MOGAMIZ、ビートローリングスとクイーン・クリムゾンが加わって大合唱となった。
 それは、観客を巻き込んだ壮大なシンフォニーとなって会場を揺らし始めた。
 そして、すべての魂が一体となっていった。

 演奏が終わると同時にステージの上から大きな幕が下りてきた。
 そこには、ミュージシャン全員の名前が大きな文字で描かれていた。
 その上に『KIZUNA』と書かれた更に大きな幕が下りてきた瞬間、大きな音と共に煙火が炸裂し、電子花火が左から右へ走りながら光った。
 そしてステージから観客席へと走り続けた。
 光とスモークの中で観客は肩を抱き合い、手を繋ぎ合い、いつまでも感動に浸っていた。