ラジオ局やレコード店への販促活動に忙殺される日が続き、あっという間に年末になった。
 正月休みを利用して帰省しようと考えていた時、『ロンリー・ローラ』の次の曲のオファーが来た。
 今の路線で、しかし、もう少しインパクトのある曲を求められていた。

 同じ路線で、もっとインパクトのある曲、

 そのオファーが帰省を思い止まらせた。
 正月休みを返上して曲作りに励んだ。
 哀愁のあるマイナー調のフォークロックで、『ロンリー・ローラ』よりも、もっとロックっぽいサウンドを目指した。
 1月3日に完成した。


 『言葉はいらない』    作詞作曲:スナッチ

  消えては浮かぶさざ波のように
  揺れる心に押し寄せる涙
  あなたはいない(誰も知らない悲しい恋の)

  始まりだけが胸に焼きついて
  終わった時は幻の中さ
  思い出だけの はかない恋に

   傷つきながらも ただ僕の腕は
   あなたを求めて さまよい続けてた
   なんにも見えない道を 手さぐりで歩きながら

  昨日の夢にあなたはいたけど
  今夜の夢は色の無い世界
  寂しさだけが(胸に溜まってあふれて落ちる)

  面影さえも少しずつ消えて
  二度とは来ないあなたとの日々は
  ため息だけの 女に似ている

   言葉はいらない ただ愛が欲しい
   なんにもいらない その手を差しのべて
   僕の胸にもう一度 その顔をうずめておくれ

  Want you my baby 寂しくて たまらない一人は
  涙ぐむ この目には 灰色の 空に
  消えていく 長い髪 消えていく あなたの
  その姿 僕はただ 追いかけて もう一度
  あの夢を あの日々を あの愛を 胸に
  この歌が 届くまで いつまでも 僕は
  歌い続けるよ ア~

        ♪  ♪