次の週末、彼女から封筒を手渡された。
 封を開けると招待状が入っていた。

「わたしの誕生パーティーなの」

 さり気なく言われたが、どう反応していいのかわからなかった。
 誕生祝いの招待状を受け取るのは初めてだったからだ。

 誕生日は、3月3日だった。
 桃の節句。
 そして、ひな祭り。

 姓が「かわい」で、
 名が「美しく麗しい」、
 そして、生まれたのが「3月3日」

 彼女はどんな星の下に生まれてきたのだろう? 

 ちょっと腰が引けた。