「音羽がお前に触られてるのを見ると虫唾が走る」




「ちっ……いい所で邪魔しやがって」



叩かれた手をさする大輝。




「未来屋くん……」





「遅くなって、すみません」




「ううん。今日は泣かなかったよ、未来屋くんのこの前の言葉のおかげで」





笑った顔を見せる音羽に、少し安堵の表情を見せる未来屋。




「お前、音羽に本気じゃなぇんだろ?」




「あぁ?」




「お前みたいなモテそうな顔のやつが、魅力も何も無い音羽を好きになるわけがねぇ」





「はぁ……お前ってホントに終わってんな。音羽の魅力に気づかないなんて、何年幼なじみやってんだ?」




盛大にため息を吐く未来屋。