「俺は恥ずかしくないので気にしないでください」





いや、私が恥ずかしいんですよ?




「溶けちゃいますよ?」




ポタポタと水滴が見え始めるかき氷。




「うっ……」




仕方なく口を開けて、未来屋くんに食べさせてもらう。




「美味しいですか?」




「……っうん」





かき氷と一緒に私まで溶けそうだ。




「じゃあ……はい、もう一口どうぞ」




またもや食べさせようとする未来屋。




「もっもういいから!」




こんな何回もパンクしちゃう!




「あらあら、若いわねー」




通りすがりのおばあさんが微笑ましく私たちを見る。




「っ……!」




これじゃあ私たち周りから見ても本当のカップルみたいじゃん!



チラッと未来屋くんの方を見てみると、音羽の視線に気づき微笑み返される。