というまさかの父からの提案の元、私と未来屋くんは浮き輪を掴みながら海の上で浮かんでいる。




「大輝ってこの前の花火大会で会った人ですよね?」





「うん。家が向かいにあって、家族ぐるみで仲良くしてたの」




「へー、さっきは見当たりませんでしたけど、今日は来てないんですかね」





「確かに……さっき居なかったね。けど大輝の家は毎年必ず家族全員で海に来てるはずだから、どこかに居ると思うんだけど」



砂浜の方へと大輝を探してみるが、これだけの人の中から見つけるのは……まぁ無理でしょう。




「じゃあ……もしその大輝って人と会っても、水着見せないでください」