「ホントだ!律子さんたちも来てたのね!」



「幸恵さんも、こんな所で出会えるなんて偶然ね!私たち今日は音羽に彼氏が出来たから親睦会をしようと思って、来たのよー」



「えっ!?音羽ちゃんに彼氏!?」



「そうなの!この子、未来屋叶くん。今度からウチに出入りすると思うから会った時はよろしくね?」





「あら、音羽ちゃんには将来大輝と……なんて思ってたのに、惜しいわね」




ゾクッ――




幸恵さんには申し訳ないけど、大輝と結ばれるなんて思うと……鳥肌が立つ。




ギュッ――




音羽を心配して手を握ってくれる未来屋。





「未来屋くん……」




「ずっと一緒です」




ニコッと私を安心させてくれる笑顔。




ずっと一緒なんて、私を落ち着かせてくれるために言ってくれてるんだろうけど、嘘でも嬉しい。





「心配そうな顔しないで、音羽ちゃん。そんなに真面目に受け取らなくていいのに!無理やり大輝を、なんて考えてないから」