「妹よ、どこから突っ込めばいい」




「大丈夫!なんでも質問して!」


エッヘン!と胸を張って、やたらと張り切っている光里。


何をそんなに張り切ってるんだ。



「とりあえずその……未来屋……」




「未来屋 叶です。急な訪問ですみません」


……うわぁ。



光里の後ろに隠れてたから分からなかったけど、なんとも可愛い……というより綺麗な顔をした子。ふんわりとストレートの髪に、少し垂れて色気を感じる目。身長は175㎝くらい?きっと光里が連れてきた人だから後輩だと思うけど、後輩とは思えない大人な色気を感じる。


「あの……彼氏候補っていうのは」




「そのままの意味だよ!」





「いや、全然理解出来ない……つまり、未来屋くんを光里が私にオススメしたいってこと?」




「うーん、半々かな?オススメしたいし、未来屋くんが立候補したいって言うのもあるし」




「ちょっ!佐野さんなんでそれ言うの!」



未来屋くんが立候補?




「なんで私の彼氏候補に……というかここまでの経緯を聞きたいんだけど」



「最初は――」