純粋に食べて欲しいためだけに差し出されるかき氷。



「じゃあ……いただきますね」



先輩が気づかないうちに食べよ。



パクッ――



「どう？美味しいでしょ？」



「はい」



まだ気づかない先輩。




こういう天然なところも好きなんだよな。ここまで来ると気づいた時の赤くなった顔も見てみたい……。




「先輩、気づいてます？」



「何が？」



「関節キスです」




「へ……？」




思考停止する音羽。