チュッ―― 「ひゃっ!」 首筋にキスをしてくる未来屋。 「今日はここまでにしときますけど……次はちゃんと聞かせてくださいね?」 話されると首筋に末来屋くんの息遣いがかかり背筋がゾクッとする。 私の肩から顔を離した未来屋くんは悪い人の顔をしていた。 「呆けた顔も可愛いですね、先輩」 私は子犬ではなく狼に好かれているのかもしれない。