「なっ何でもいいでしょ?」



「えー気になります」


徐々にこちらに詰めてきて、あっという間に壁に追いやられる音羽。



「ねぇ、教えて?先輩」



ゾクッ――



何かが沸きあがる感じがした。




「あっ……あの……」


「先輩の気持ち……聞きたい」


彼の甘い声に脳が溶けそうになる。



脳内停止の中、末来屋はそのまま顔を音羽の肩に埋める。



なっ、なななにっ……!!




思わずギュっと目をつむり身構える音羽。