「テストのことなんですけど」



「うん?」




「あの……テストで学年1位を取ったら先輩のこと名前で呼んでもいいですか?」


不安気に音羽の顔を見る未来屋。




かっ……可愛い。




勇気を振り絞って言うそのセリフには破壊力がある。


「そんなの全然いいよ、むしろテスト1位を取ったご褒美が私の名前を呼ぶでいいの?」



なんか釣り合ってないよね。




「えっ……と……」




何かあるのかな?




「なんでもいいよ?私たち一応お試しでも彼氏と彼女なんだから」




「じゃあ……夏休みに俺とデート行きませんか?」




おぉ……意外と積極的だ。