やっぱり年上で魅力のない私なんかより、気の合う同級生の可愛い子の方がいいんだ……。




「ぐすんっ……うっ……ぐすんっ」




「こんなところで何やってんだ?音羽」




バッと振り向くと背後に大輝が居た。




「なっ……なんでこんなところにいるの?」




涙が流れている状態なんてお構い無しに、驚いてしまった。




「おい、なんで泣いてんだ?」



「あっ……いや、別に」




「まさか、彼氏が原因じゃねぇだろうな?」




顔が険しくなる大輝。




「いや……そういうわけじゃ……」




中途半端に私が付き合ってたから、彼が本当に好きな人と出会ったことに勝手にショックを受けただけだ。





「じゃあ、なんで泣いてる」



「別に大輝には関係ないでしょ?」



「はぁ?」