途端に千佳は真剣な表情に変わった。
「昨日も言ったけど、告白はしないの?」

その質問に胸がドキンッと跳ねる。
「こ、告白なんて、そんな」

「だけどこのままじゃ、本当に直樹を取られるかもしれないよ?」
「取られるんて、直樹は物じゃないんだから」

そう言った途端、千佳が両手で私の机をパンッと叩いていた。
驚いて視線を向ける。

千佳の目が珍しくつり上がっている。
「言い訳してないで。そろそろ行動しようよ?」

千佳の言葉に私はなにも言い返せなかったのだった。