「言うことを聞いて!」
怒鳴られた千佳の体がビクリと跳ねて、そろそろと顔が持ち上がった。
そして頭上を見上げる格好になった。

千佳の真上には電気ケトルがある。
「そう、そのままにしててね」

椎名はそう言うと電気ケトルを傾けた。
中から熱湯が流れ出し、それが千佳の顔面に降りかかる。

「うううううう!!」
ハンカチの奥で千佳が絶叫する。
見開かれた目にも、鼻にも唇にも熱湯が降りかかる。

顔を伏せようとしたけれど「ダメ」と、椎名に注意されてそれもできなくなった。
千佳の顔が真っ赤に染まり、そしてすぐに皮膚がただれて剥がれだした。

椎名はそれを楽しむように熱湯をゆっくりゆっくりと千佳の顔に掛けていく。