春美の喉を突き刺しても英明のときほどひどい出血にはならなかった。
血気盛んな英明と大人しい春美でこんなに差があるのだと、ビックリした。

「これで3人まで絞ることができたわね」
春美の死体を3人で教室後方へと運んで床掃除をして、一段落ついたところで椎名が言った。

7人いたクラスメートたちも今では私と直樹と千佳の3人になってしまった。
なんとなく寂しい気もするけれど、それもこれも椎名の友達選びのためだから仕方ないことだった。

むしろ、ここまで残れたことを誇りに噛んている。
特に私は招待状を受け取ってない特別参加だったし、もっと早くに脱落していてもおかしくなかったんだから。

残った3人で身を寄せ合って椎名へ視線を送る。
次のテストはなんだろうか。