「奈美は何番だった?」
横から千佳に声を掛けられて自分の数字を見せると「5番か、厳しいね」と、素直な感想が帰ってきた。

千佳は4番目のようだ。
私も千佳も、あまりいい順番とは言えない。

それから全員が数字を開示すると、1番春美、2番英明、3番直樹、4番千佳、5番奈美、6番重人、7番しのぶ。という順番になっていた。

最後を引いてしまったしのぶは渋い顔をして舌打ちを繰り返す。
「こんなんフェアじゃないよ。もう一回やり直そうよ」

「そんなこと言う人、私の友達にはいらないけれど、どうする?」
椎名の一言でしのぶは黙り込み、うつむいてしまった。

椎名の友達になれないなんて、考えられないことだった。
それこそ人生の終わりを意味するように感じられて誰もが静まり返る。

「僕はこの順番で大丈夫だよ。他のみんなは?」