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「招待状を拝見いたします」
屋敷の扉の前には、招待状を確認する従者が立っている。
私はキールから受け取った招待状を渡し、私とレオンが屋敷内に足を踏み入れようとした、その時だった。
「申し訳ございませんが、こちらの招待状ですと、トリニダード男爵のご令嬢のみが入場を許可されております」
入口のすぐ隣には二人の騎士が立っている。その騎士が、扉の前に立ちはだかり、道を封鎖している。
「どういう事なの? パーティは普通、ペアでの入場は許可されていると思うのだけど?」
たとえ招待を受けたのが私だけだとしても、パートナーを連れてくるのは問題ないはず。
もしダメなのであれば、パートナー同伴不可や、別でパートナーの招待状が必要な旨が書かれているのがこの国での通例だ。
「申し訳ございません。公爵様からのお達しにございます。トリニダード様がいらっしゃる場合は、お一人での入場を許可するようにと言われております」
……あんのゲス男、何考えてんだ。
「招待状を拝見いたします」
屋敷の扉の前には、招待状を確認する従者が立っている。
私はキールから受け取った招待状を渡し、私とレオンが屋敷内に足を踏み入れようとした、その時だった。
「申し訳ございませんが、こちらの招待状ですと、トリニダード男爵のご令嬢のみが入場を許可されております」
入口のすぐ隣には二人の騎士が立っている。その騎士が、扉の前に立ちはだかり、道を封鎖している。
「どういう事なの? パーティは普通、ペアでの入場は許可されていると思うのだけど?」
たとえ招待を受けたのが私だけだとしても、パートナーを連れてくるのは問題ないはず。
もしダメなのであれば、パートナー同伴不可や、別でパートナーの招待状が必要な旨が書かれているのがこの国での通例だ。
「申し訳ございません。公爵様からのお達しにございます。トリニダード様がいらっしゃる場合は、お一人での入場を許可するようにと言われております」
……あんのゲス男、何考えてんだ。