12月25日の21時、僕はレイ・ジェラルドのパーティーへ行くことにした。
この日はクリスマスで、週末ということもあって、どの家も各々パーティーを開いていて、なかなか見つけることができなかった。
しかし、10分ほど経つと、ひときわ目立つパーティーが現れて、ああここがレイ・ジェラルドのパーティーかと思い、中に入った。
中には大勢の人がいて、各々煌びやかな衣装に身を包み、談笑したり、誰かが歌うのを聴いたり、楽しんでいた。
なかなか面白い、明るい空間だ。
しかし、不思議なことに、「レイ・ジェラルド」という人間は一人もいなかった。