友達がいない僕は、それでも少しは集客に繋がるだろうと、SNSに投稿することにした。


『カフェを作りました。よかったら遊びに来てください!』


何のひねりもない文章だった。


そんな投稿に返事が来るわけもなく、僕はまたいくつものベルを見送った。


中には「一人で何やってんの?」なんて言う人もいた。


孤独の卵に、刃を突き立てて、ヒビを、誰か、どうか、入れてくれ。


しかし、いいか諸君。僕は決して外気には触れないぞ。触れて、吸って、なるものか!


シンパシーなど、感じてなるものか!


必死に、自分を偽って、NEO自分を創ろうと、在ろうと努めた。


そこに広がる虚しさは、夏のアスファルトから湧き出る蜃気楼のように、ゆらゆらと漂う。


正直、僕は壊れてしまいそうだった。