その後のことは、ここには書けない。


もし書いてしまうと、冒頭での私の定説が覆されてしまう。


私は多田くんのことが好き。


これでもかっ! ってくらい、大好き!


だけど、このフジオカさんと過ごした半日ほどのことは、墓まで持っていくつもりでいる。


好きな人のことは知りたい。


でも、知らなくてもいいことだってきっとある。


そういうものを誰しも一つくらいは持っていて、それでも日々愛は育まれていく。


暗闇があって、表には煌々とした世界があるのだと思う。