マンションの前でタクシーを降りて、家に帰ると、早速僕はYouTubeを開いて、タクシーの中で流れていた音楽を探した。


曲名はラジオDJが言っていたから覚えている。しかし、その曲名で探しても、別のアーティストのMVばかりが出てきて、なかなか目当ての曲にたどり着かない。


やっとのことでそのアーティストの解散ライブで歌っている動画を見つけた。


それを聴きながら、酔い覚ましに500mlのミネラルウォーターを1本空け、タバコに火をつけた。


この曲の歌詞では、終末がやってくるのを少し楽しんでいるように感じた。


パンを焼く余裕があるくらいだ。なかなかどうして。


どうして、そんなに終わりが来るのが楽しみなんだろうか。