微笑みながら兄に聞く。



彗「…あぁ、帰ろう。俺たちの家に。」


ニッと笑った兄の顔はとても光に満ち溢れていた。



……もう、救われたんだね。



私はとっさにそう思った。



私たちは手をつないで歩く。



隣には元気そうな、たった1人の兄ー彗。




夕日を背中に、私たちの影は前に伸びていた。