「春音、ありがと」



「ん?なにふぁ?」



「別にー、なんでもないっ
ほら!いーかげんお菓子おーわーりー!」



「あーっ!!鈴のおにーーーっ!!!」



一瞬油断した春音から袋を奪って代わりにペンを握らせる


かわいい親友を無事に花火大会へ送り出すんだから、今日のうちに課題を何としてでも終わらせなきゃ


すずおにーすずおにー、と人を鬼呼ばわりする春音に私は文字通り鬼になったのだった