(主人公:水藤透夏のモノローグ)

 甘いものってふしぎだ。
 ふわふわで、キラキラで。
 見ても可愛いし、食べてもおいしい。


 小さなころ、お父さんが言っていた。
 お菓子は『幸せをたくさん詰め込んだ小さな宝箱』だと。
 自分が作り出したもので誰かが幸せになってくれる。それはとても素敵なことだと。


 だから私も、誰かを幸せにしたい。そう思ったんだ。

 (モノローグ終了)