どちらからともなく手を繋いで、行き先も決めずに歩き出す。まだ見ぬこの空の先へ、君とならどこへでも
「…ねぇ、日向くん 」
夜空に咲いた花は、一時の夢として誰かの心に咲き続ける。それは、いつかはじまりの合図として奇跡を繋ぎ、心に光を灯す。
花火とは、暗闇に咲いてあたり一面を照らすような花
花火とは、夢と見紛うほど美しくその一瞬で魅了されるような花
花火とは、一瞬であっという間に過ぎて余韻で噛み締めるような花
そして花火とは ___
「私に、夢を見させてくれませんか…?」
「喜んで。昨日に負けない眩しい夢をたっくさん見せてやるから、覚悟してろよ?」
「ふふっ、うん!」
花火とは
___ 何度だって返り咲く花 。