朝日がカーテンの隙間から目にピンポイントで差し込んできた。
眩しいと体では理解するもそれを改善しようと考えるための頭が回らない。
欠伸をひとつこぼし、伸びをしたら数分ベッドに座り頭を回らせ、ふと今日何があるかを考える。
「あ、今日から学校か。新しい。」
ボソッとつぶやいた。
めんどくせぇ…と思ったが言葉を呑み、渋々前の学校の制服に袖を通す。
オレの匂いなのか分からないが服からは新品の匂いとなにかの匂いが混ざった福笑いの状態の匂いがする。
臭い、とは言い難い匂い。
要するにオレの匂い。