村雨 「ほらほら楢崎くぅん、
    莉乃ちゃんにも言われてよ?
    ごめんね楢崎くんがうるさくて…」

一ノ瀬 「二人ともうるさいです!
     村雨さんは時間通りきて
     ください!」

村雨 「ん?出勤時間は11時だろう?
    今は11時15分!
    セーフではないか!!」

楢崎 「なにを巫山戯たこと言っている!
    出勤時間は8時だ!
    仮に11時だとしても15分の
    遅刻をしていることになる!」

村雨 「楢崎くん?20分過ぎまでは
    遅刻にならないのだよ?それに、
    僕は毎日時間を意識しているから
    7時30分に家は出ているよ?」

一ノ瀬 「ならなんで遅れるんですか…?」

村雨 「おや、気になるかい?それはね…」

バン!

桃山 「ただいまです!…あれ? 
    村雨さんの説教中ですか?」

谷崎 「おかえり…。」

一ノ瀬 「おかえり。ドア開けるの
     優しくしようね…。」

桃山 「すみません!気をつけます!
    あ、莉乃さん見てください!
    飼っていペット捕まえたら
    おばあちゃんから飴貰いました!
    二個もらったので一つあげます!」

一ノ瀬 「ありがとう。」

この子は桃山輝人(ももやまてると)くん

この子も私の同期で、一つ下の16歳

楢崎 「う"ぅ"ん!ところで村雨、7時30分に
    家を出ているにも関わらず、
    遅刻するのは何故だ!」

桃山 「え、村雨さん7時30分に
    家出てるんですか?」

村雨 「そーなのだよ輝人くん!!
    偉いと思わないかい?」

桃山 「そうですね!でも、毎回遅刻
    していたら意味ないと思います!」

輝人くん、すっごい笑顔で言ってる…

悪意のない純粋な笑顔だ…

村雨 「うっ!輝人くん!随分と酷いじゃな    いか!あれかな?楢崎くんのせいか    な?!そうだよね!口悪いもんね!    輝人くん!真似してはダメだy」

ドガーン!

村雨 「〜ッ!」

楢崎 「貴様という奴は!誰が口悪いと言っ    ている!輝人に変なことを吹き込む    な!!」

村雨 「痛いよ楢崎くん!殴るなんてひどい    じゃないか!」

楢崎 「あ"ぁ"ん"?なんだ?もう一発喰らい    たいのか…?(笑)」

村雨 「ひっ!怖いよ楢崎くん!目が笑って    ないよ!目が!!」

ガタッ!

谷崎が勢いよく立ち上がった

楢崎 「ん?どうしたんだ谷崎」

あ、まただ…

谷崎くん怒っちゃったなぁ…

谷崎 「……さい。」

村雨 「ん?なになに?どうしたんだい?」

谷崎 「いい加減静かにしてください。耳障    りです。さっさと仕事をしたらどう    です?毎日毎日…よく飽きないです    ね。村雨さん、あなたの仕事溜まっ    てるんですよ。そのせいで仕事がこ    っちに回ってくるんですよ。ほとん    ど莉乃さんがやってくれますけ    ど…。迷惑です。それでも上司です    か?もう今年27ですよね?しっかり    してくださいよ(圧)」

村雨 「す、すまないね谷崎くん…。」