バァァンッッ


「「うぉっ!?」」


突然扉が開いた…


その音に雅紀と二人してビックリして変な声が出た。



「陸…ビックリさせんなよ。」


「あ。ごめん…てか、俺の荷物どこ?」


息をきらしてやって来た陸は、楽屋を見渡す。


「陸の荷物一番右のロッカーの中。。」


雅紀が指差して言った。


陸は、乱暴にロッカーを開けて朝陸がつけてたダテメガネとニット帽を取り出した。


「どっか行くの?」


雅紀が陸に尋ねると陸は、早口で


「静香に会いに行ってくる!」


そう言って去って行った。

「…あと一時間しかないぞ?」


ポツリ呟いた。


「まぁ、いいんじゃね?静香ちゃんもきっと会いたいって思ってるだろうし…」

そう…だよな…