あんな苦し紛れの言い訳も素直に信じるなんて詐欺に合わないか心配だ。




時間が経てば忘れて、ケロッとして。


おまけに俺が誤魔化せば疑うことなく信じてしまう。



俺が信用されてるのは嬉しいけどもっと怒る姿も見てみたい。



「ねぇ、紬。俺たちの邪魔になりそうな奴らを蹴散らしてたって知ればどんな反応してくれる?北野もいなかったら紬は俺に頼りっぱなしになるんだけどな」





チッと軽く舌打ちをして写真の中の紬に問いかけた。


まあ北野は邪魔だけど情報提供者としては優秀だ。




今日も俺に別れ話のことを伝えたのも北野だ。



北野が言わなくても全部聞こえてたけど。