どんな言葉がかえってくるのか怯えながら豹牙くんを見た。



豹牙くんは頭をガシガシとかいて何かを諦めた表情を浮かべている。



「あー……。冷たく感じてたのは、俺のせいだもんな。わざと冷たくしたっていうより紬に引かれたくなかった」



「ごめん」と私を見ていつもの優しい笑顔で謝る。



つまり、どういうこと?

私の頭では処理できない。



私に引かれないように……?



「ひ、豹牙くんは私のことす、好き……なの……?」



たくさん考えてたどり着いた答え。


キッチンで野菜を切る彼から次は長いため息が聞こえてきた。




うっ……。また間違えちゃったのかも。