指紋はまず特殊なハンドクリームみたいなものを指全体になじませてから、ひと指ずつ機械に押し当てるようにして丁寧に採っていく。



指紋採取と尿採取は30分程で終わり、ついに初めての留置所へ。



まず入ったのは身体検査や持ち物検査をする部屋だった。



パンツ以外の衣類を脱いで口の中、手のひら、足の裏、入れ墨、アソコに珠が入っているかなど細かく検査される。



次に持ち物検査。



職員さん達が検査をしている間に留置所の動作時限やルールなどが書かれた冊子を渡され、見るように言われる。



起床時間は7時。



部屋の掃除をしてから洗顔。



その後はお風呂がある日はお風呂だったり、爪切りや雑談などができる運動時間などもあるらしい。



そして12時にお昼ご飯。



夕食は18時から。



昼食、夕食に関しては仕出し弁当が出るみたいだが、“自弁”といって自分のお金でお弁当も買えるらしい(お金は持っていないので僕は無理だが)



身体、持ち物検査も30分程で終わり自分の過ごす事になる部屋に移動となった。



部屋に行く前に職員さんが



「2人部屋になるけども、相方は気さくなおっちゃんやから安心して」



と。



相部屋か…



でも話し相手がいれば退屈せずに済みそうである。



僕は人見知りな為、緊張しながらも部屋へと案内された。