警察署の裏口に着くと数人の私服の刑事さん達が待ち構えていた。



逃走防止の為だろうけど、これではまるで僕は大罪人である(犯罪に大も小もないのだが)



中に入ると初めての取り調べ室へ。



ドラマのような取り調べ室を想像していたのだが、こじんまりとしたテーブルと椅子しかない部屋だった。



僕の取り調べを担当したのは、20代後半くらいの背の小さい優しい雰囲気の青年刑事さんだった。



これまたドラマのようなイカツイ刑事さんを想像していたので、ちょっと安心。



僕が緊張で硬くなっていると刑事さんは



「楽にしてええよ」



とハニカミながら言ってくれた。



以後この刑事さんは“ハニカミ刑事”と呼ばせてもらおう。