昔は何度も言っていた”みっちゃん“への言葉。
それを定光に言ってあげた。


”定兄は本当に愛姉のことが大好きだよね“


子ども達が言う通り、定光は”愛花“のことよりも”愛姉“のことが凄く凄く好きなんだと思う。


「”愛姉“が定光のお洋服も脱がせてあげるからね?」


「うん・・・」


のっそりと起き上がった定光の洋服を、私がゆっくりと脱がせていく。


”みっちゃん“のお世話をしていた頃のように、脱がせていく。


”定兄は、愛花って呼ぶ時よりも愛姉って呼んでる時の方が愛姉に甘えてる“


それは私も何となくは気付いていた。


「愛姉・・・」


裸になった定光が私のことを”愛姉“と呼ぶ。


”愛姉“のことを苦しそうに見詰めて・・・


「可愛い・・・。」


小さな小さな声でそう言って・・・


私に向かってて、両手を伸ばしてきた。


私は微笑みながらその両手を取り、そのままスルッと定光の大きな大きな身体を抱き締めた。


「可愛い・・・、マジで・・・もう、めちゃくちゃ可愛い・・・。
めちゃくちゃ可愛すぎて・・・愛姉が、俺・・・めちゃくちゃ可愛すぎて・・・マジで大好き・・・・。」


「愛花はあんまり可愛くないの?」


「愛花は・・・愛花は、俺の愛花じゃなくて他の男の愛花になったし・・・。」


「・・・・・なってないよ?」


「なってたよ・・・、それも1人でもなく4人の男の愛花に・・・。
俺を守る為だけにあんなに強くなった愛姉でもある俺の愛花は、俺じゃない他の4人の男の為にめちゃくちゃ強くなってた。」


「そっか・・・ごめんね?」


「うん・・・いいよ。」


すっかり”みっちゃん“になっている定光に、私は笑いながら聞いてみる。


「エッチ、する?」


「うん・・・したい。」


「えっと・・・どうやってするのか本当に忘れたわけじゃないよね?」


「本当に忘れた・・・。」


本当なのか嘘なのかよく分からない感じで、でも凄く泣きそうな顔で定光が私のことを見詰めた。


「愛姉・・・。」


定光が私のことを”愛姉“と呼び・・・


「愛花・・・。」


”愛花“とも呼んで・・・


「エッチしたい・・・。
俺、エッチしたい・・・。
愛姉と・・・愛花と、エッチしたい・・・。
それで・・・結婚したい・・・。
ちゃんと、本当に、結ばれたい・・・。」


定光が私の身体に回している両手に力を込めた。


私は、私の首筋に顔を埋めている定光に頷き・・・


頷いてから、ちゃんと声に出した。


「私も定光とエッチがしたい・・・。
それで定光と結婚をして、結ばれたい・・・。
もう離れることなんてないように、結ばれたい・・・。」