「・・・・・・・っ・・・・・・っっ」


それも、唇が触れ合うだけのキスではなくて。
なんだか・・・なんだか、凄いキスで・・・。
何がどうなっているのはよく分からないけれど、35歳になっても何1つ経験がなかった私には分からないけれど・・・。


とにかく、凄くて・・・。


唇と唇が触れ合うことが、舌と舌が交わることが、こんなにも気持ち良くて・・・。


こんなにも溶けてしまいそうになるくらいの気持ち良さで・・・。


このまま溶けてなくなってしまいそうな怖さも感じる中、細めた両目で私のことを見詰め続けてくる定光の目を見ながら、両手で必死に定光の洋服を握った。