愛花side






「俺は・・・愛姉のことが大好きです・・・。
女の子として・・・1人の女の子として、大好きです・・。
昔から俺は、愛姉のことが大好きで・・・。
愛姉のことが・・・・愛花のことが大好きで・・・・・」


この人生では、そんな愛の言葉を言ってくれる日が来るなんて夢にも見たことがなかった私に、従弟である“みっちゃん”が私に愛の言葉を伝えてくれる。


「俺は愛姉のことを・・・愛花のことを女の子として愛しています・・・。」


きっと、沢山の可愛い彼女達に伝えていた言葉を、私にも伝えてくれる。


「結婚とか・・・子どもとか・・・それについては大切な問題すぎて今この場で答えは出せないけど・・・。
でも、俺は愛姉と・・・愛花と一緒にいたい・・・。
毎日・・・毎日、昔みたいに毎日、ずっと一緒に・・・お姉様達のことなんてマジでどうにでも対応するから・・・。
キスとかセックスとか、そんなのはもう34だししなくても多分大丈夫なはずだから・・・とにかく、とにかく、そんなことよりも俺は愛姉と、愛花とずっと一緒にいたい・・・。」


あの美して強すぎるお姉ちゃん達から私が必死に守っていた、私よりも小さくて弱い弱い男の子だった“みっちゃんの手”が、私の手を少しだけ握った。


そして、震える両手で私のことを抱き締めた。


“みっちゃん”に彼女が出来るまでは、何度も何度もこうやって私のことを抱き締めて泣いていた“みっちゃん”が。


「”ずっと一緒にいて、愛姉・・・。
俺、愛姉のことが大好きだから・・・。
伯母さんみたいに他の男の所になんて行かないで、俺とずっと一緒にいて・・・。”」


昔と同じ言葉を“みっちゃん”が・・・“定光”が言ってくれた。


私が守らなければと強く強く思うくらいに小さくて弱かった定光が・・・。


一緒に暮らし始めたばかりの頃、お姉ちゃん達から奴隷やオモチャにされる度に両親に泣き付いていた定光が・・・。


“あの子達は可哀想な女の子達なの。
だから定光が我慢してあげて?
定光にはお父さんもお母さんもいるでしょ?”


オバサンから何度もそう言われ、必死に伸ばしていた両手を掴んで貰うことが出来なかった定光の姿を何度も見て、その手を私が取った。


私よりも小さな小さな手をしていた定光の手を。


そして、お姉ちゃんの初めての子どもを私が押し付けられた時、気付いた。


定光の手はこんなにも大きな男の人の手になっていたと。


あんなに不安で押し潰されそうだった私のことも、あんなに小さくてフニャフニャなのに泣き続けていた赤ちゃんのことも、いつも綺麗にセットをしている髪の毛なんてグジャグシャにしながらも守れるくらい男の人になっていた、私が大好きだった定光が・・・。


髪の毛をバッサリと切って明るいカラーをし、しっかりとしたメイクまでした、まるで本当に生まれ変わったような私に、そう言ってくれた。


それでも、みっちゃんの彼女達になる女の子達と比べたら全然美人ではないし可愛くはない35歳の女だけど、抱き締めた私におちんちんを大きくしながら、伝えてくれた。